基礎固めに役に立った
私は高校は普通科卒、大学も土木関連ではない学科でしたので、土木業界に飛び込んだときには知っていて当たり前のことすら何もしらない全くの門外漢でした。
実務経験を重ねる中で様々な知識を身に付けていきましたが、それは辛うじて業務に直接必要なことを覚えただけ(知らないと全く仕事にならないので必要に迫られて。)であり、やはり土木技術者としての基本的な知識はほとんど持っていないな、ということを常々感じていました。
そんな状態で仕事をしていたからこそ、2級土木施工管理技士の受験勉強を通じて土木技術者として身に付けておくべき基礎的な知識を習得できたことは自身のスキルアップのためにとても役立ちました。
質問して良いこと・悪いことの判断
上記の通り全くの素人であり基本的な知識が全くなかったため、「土木関連の学科であれば高校生でも知っている知識」と「直接の実務経験がなければ業界経験の長いベテラン技術者でも詳しく知らない知識」の切り分けができませんでした。
後者の様に知らなくても仕方ない知識は必要となったときに堂々と詳しい人に聞けますが、前者のような言わば土木業界の「常識」を誰かに質問しようものなら「え、そんなことも知らないで仕事できるの?」という反応が帰ってきます。
初めての現場でレベルの読み方すら知らなかった(そのとき初めて触りました。)ときに、質問をした社外の方からまさにそのような微妙な反応が返ってきたことは今でも覚えています。
社外の人間に「常識」を質問しようものなら私自身だけでなく会社の技術力や信用も疑われてしまうので絶対に避けるべきですが、2級土木施工管理技士の勉強や受験資格を得るための実務経験を通して基礎知識を身に付けたことで、質問をして良いことと悪いことの切り分けがかなりできるようになったのが個人的にはかなり良かったです。
私は今でも「常識」が欠けていることがしばしばありますが、その際は緊急時以外は社内に持ち帰ってから聞くようにしています。
自信が付いた
土木業界の常識をある程度身に付けて国家資格というお墨付きを得たことで何も知らない素人ではなくなったので自分に自信が付きました。
また、上述の通り聞いて良いことと悪いことの切り分けができなかったので打合せ等で質問をする際にはいつも自信なさげに弱々しくやっていましたが、そのあたりの不安が解消されたことにより堂々としていられるようになりました。
余計な不安が消えたことで仕事により一層集中できるようになったと思います。
もちろん2級土木施工管理技士の資格があってもまだまだ経験不足であることは否めませんが、確実に以前よりもレベルアップしている実感があることは間違いありません。