自身の技術力の証明になる
2級土木施工管理技士を持っていれば、受験に必要な最低限の実務経験があり、且つ土木技術に関する基礎知識を持っていることの証明になります。民間のワケの分からない資格とは違って国家資格ですのでその信頼性は十分です。
現実には、資格を持っているからといって必ず円滑に現場を回せるわけではありませんし、最終的にモノを言うのはやはり実務経験の積み重ねであることは間違いありませんが、社外に自分の技術の証明を行うための手段としては非常に有効です。
社内の人間同士であれば「あの人は無資格だけすごい仕事ができる。」ということは一緒に仕事をしていれば嫌でもわかりますが、社外に技術力をアピールする際に「無資格だけど実務経験はあるので技術力に問題はありません!」と言っても相手からしてみればすぐにはピンと来ないと思います(例え、実務経験を証明する書類が揃っていたとしても)。
一方で、取得に実務経験が必要な2級土木施工管理技士を持っていることを自身の技術の証明に使えば、「この人は最低限の技術は持っているから、工事を任せても安心だな。」と相手にも思ってもらえるはずです。
「業務に必要なことをきちんと勉強できる」証明になる
この2級土木施工管理技士の資格取得は土木技術者として仕事をしていく上で必要なステップの一つであり、長年土木業界で働いているのであればある意味持っていて当たり前の資格です。
仮に、受験資格が得られるだけの実務経験があるにも関わらず資格を持っていなかったとしたら、周囲からは「この人は仕事に必要なことも勉強できないのか?仕事を任せて大丈夫か?」と仕事に対する意欲を疑われる可能性が高いです。
例えるなら普通自動車免許のように持っていて当たり前の資格であるので、持っているからといって著しく高く評価されることはない(それでも、自身の技術アピールには十分に使えますが。)かもしれませんが、持っていなければ「持ってて当たり前の資格なのに何で持っていないんだ?」となってしまうわけです。
そういった事情があるからこそ、資格を持っていれば技術力の証明としてだけでなく「業務に必要なことは最低限勉強して身に付けることができる」能力がある証明にも役に立つのです。
給料が上がる・資格手当が付く・一時金が出る
会社によるかもしれませんが、2級土木施工管理技士の資格を持っていると主任技術者として責任ある立場として仕事ができるようになりますので、その分だけ給料が高くなることが多いようです。
また、単純に資格を持っていることに対する手当(いわゆる資格手当)が給料に上乗せさせる会社もあるようですので、そうすれば何もしなくても(実際には仕事をしないとダメですが)給料がちょっと増えたまま維持される、という非常にオイシイ状態になります。
仮に資格手当が5,000円/月だったとしたら1年で6万円も給料に差が出ます。10~20年スパンで考えればかなり大きな差となるでしょう(2級合格後は1級土木施工管理技士を取得すると思うので将来的には資格手当はもっと多くなるはずです。)。
加えて、これまた会社によっては試験に合格すると一時金が出るところもあるようです。金額そのものはそれほど高額ではないことが多いようですが、給料+αの収入が得られるのは嬉しい限りです。
転職に有利
何らかの理由により務めている会社を辞めて転職する際にも2級土木施工管理技士の資格は役に立ちます。前述の通り、自身の技術の証明・勉強ができることの証明になりますので自己アピールがしやすくなります。
技術者の採用を行う会社側からしてみても、応募者が一定以上の技術を持っている客観的な指標となりますし、また、国家資格保有者を採用すれば公共工事入札の際などに会社の技術力を示すことにも繋がりますので、採用の可能性はぐっと高まります。
もちろん、2級土木施工管理技士を持っているから即採用、とはならないと思いますが、複数の応募者がいる場合には無資格者よりも2級土木施工管理技士の資格を持っている技術者が優先されるのは間違いないかと思います。