現場では、法勾配や法面保護工は切土や盛土に必ず付いてくるため見たことない人はいないと思いますが、試験で正解するためには体系的に勉強しておく必要があることをわすれないようにしましょう。
法面の勾配
法面の勾配は切土・盛土ともに崩落や事故の防止のためにはとても重要なのですが、少なくとも平成21~26年の試験問題に出題されたことはありません。土質と(切土と盛土の)高さによって決まる勾配を全部丸暗記するだけになってしまって試験問題としてあまり良い問題が作れないから、というのが理由だと思われます。
切土よりも盛土の法面を緩やかにしなければならないという点が理解できているのであれば、参考程度に見ておくだけで良いと思います。ただし、試験に出ないということを保証できるわけではありませんので各自判断して下さい。
法面保護工
- 各工種の名称
- 施工内容
- 目的
の組み合わせの成否を問う問題が過去に出題されているため、しっかりと組み合わせで覚えておく必要があります。
具体的には以下のような問題です。
法面保護工の「工種」と「目的」との組み合わせとして、次のうち適当でないものはどれか。(平成21年 問題3)
- 植生マット工・・・侵食防止
- 補強土工・・・雨水の浸透防止
- ブロック積み擁壁工・・・土圧に対抗
- コンクリート張工・・・崩落防止
※正解は2
午後の実地試験では、平成25年に法面保護工についての穴埋め問題(5つの空欄に15個の単語から適切なものを選ぶ)が、平成23年度に法面保護工の工法(指定の4つの中から2つ選ぶ)の目的や特徴を記述させる問題が出題されていますので、その点も考えて記述もできるようにしておかなければなりません。