独学のデメリット

怠けてしまう

家で勉強しなかったとしても誰にも何も言われないので、ちょっと気を抜くとすぐに怠けてしまう危険性が独学にはあります。実際、私も気が付いたら2~3日勉強していなかった、ということが何回かありました。

「今日は疲れたから勉強は明日にしよう。」を繰り返しているうちに試験当日を迎えていた、なんてこともあり得る話だと思いますので、自分で自分を律する強い意思が必要になります。

ですので、怠け癖がある人には独学はオススメできません。

スケジュール管理が難しい

講習会や通信教育を利用する場合は、合格に向けて勉強のスケジュールが組まれているため、それに沿ってきちんと勉強をしていけば問題ありません。

仮に進捗が遅れていたとしても、スケジュールと比較すれば遅れに気付くことができるので巻き返しも比較的容易だと思います。

しかし、独学の場合は自分で合格までのスケジュールを立てる必要があります。

加えて、日々勉強の進捗状況と合格するために必要な知識量との差を正確に把握して随時スケジュールの修正を行っていかなければなりません。

「当初のスケジュール通りに勉強したけれどスケジュールが誤っていて合格に必要な実力を身に付けられなかった。」という悲惨な事態を避けるために、勉強だけでなく勉強のスケジュール管理を行う必要があるので結構大変です。

勉強方法が正しいのかわからない

独学だと誰も指導してくれないので自分の勉強方法が正しいのかどうか不安になることが多々あります。

特に、午後の実地試験は配点や解答が公開されていないため、いくら勉強を行ったとしても不安は拭いきれません。

正直、独学で勉強していて私が一番デメリットだと感じたのはこの点でした。

実地試験の要である経験記述は、施工計画、工程管理、品質管理、出来形管理、安全管理、環境対策の5パターンを時間をかけてしっかり準備したものの、試験中や試験が終わった直後はもちろん合格通知が送られてくるまでは「もしかしたら落ちてるかも。」と安心できませんでした。

一応、私は独学を貫いて結果としては無事に合格できましたが、実地試験という不確定要素があることを考えると講習会や通信教育を利用して指導を受けても良かったかな、と今でもちょっと思います。

苦手分野を後回しにしてしまう

勉強する際は自分の得意な分野から手を付けがちになるため苦手分野の対策が後回しになりがちです。

2級土木施工管理技士の試験は範囲が広い分、各分野ごとの問題数はせいぜい2~3問程度と少ないですので得意科目ばかりを勉強しても点数はあまり伸びず合格には近づきません。

いかに苦手分野を潰して点数の底上げを行うかが合格への近道だと思いますので、自分の苦手分野にも積極的に取り組む気持ちの強さが求められます。

質問できない

自分独りで勉強している場合、何かわからないことがあっても誰にも聞くことができません。

既に資格を持っている職場の先輩や上司に聞いても良いかもしれませんが、仕事で忙しいときは何でも親切に答えてくれるわけではないでしょう。

また、試験範囲はかなり広いですので、仮に先輩や上司が親切だったとしても会社の主な業務と異なった分野の質問には答えられない可能性が高いです。

どうしてもわからないことがあった場合、その項目については最悪理解することを諦めて丸暗記をするしかなくなるので、ちょっと辛いです。