参考書(学科試験)
出題範囲の各分野が網羅されているもので、且つできるだけ図や表や絵が多くて解説が豊富なものを選ぶようにしましょう。
2級土木施工管理技士の出題範囲は多岐に渡るため、実務で携わっている専門分野以外のことも沢山勉強しなければなりませんが、図や表や絵が少なく文字だけで解説が延々と続くような参考書ではサッパリ頭に入ってこないと思います。
文字だけで勉強するよりも、図や表や絵でまとめられている方がイメージが掴みやすく勉強も捗ります。
また、解説はできるだけ詳細に記述されているかどうか、というのも参考書を選ぶ際のポイントになります。同じ事柄に対する解説として、
- 「AはBである。」
- 「Aは○○だからBである。」
では、後者の方が理由を説明してくれている分だけ親切な解説であることがわかると思います。
上述の通り試験範囲が広いため、ただひたすらに丸暗記していたのではおそらく全範囲を網羅することはできないでしょう。如何に内容を理解して覚えるかが重要になってきますので、解説の詳しさはとても重要です。
私が使用した学科試験の参考書の最新年度版は以下のものです。
図・表・絵が多く解説も豊富ですので理解し易いですし、過去の試験の頻出分野を重点的に学習できるようなページ配分となっている(頻出分野ほど割いているページ数が多い)ため、学科試験の参考書はこれ1冊あれば十分に試験に対応可能です。
私は午前の学科試験の勉強については過去問以外に使用した参考書はこの1冊だけです。
参考書(実地試験)
経験記述は、自身が携わった工事の経験を元に施工管理、品質管理、安全管理、出来形管理、環境対策の記述しなければならないため、明確な答えというものがありません。しかし、だからと言って自由に作文を行えば良いというわけではなく、押さえておかなければならないポイントというものがありますので、そういったものを把握することができる参考書がオススメです。
私が使用した実地試験の参考書の最新版は以下のものです。
この参考書には経験記述の例文が40文も掲載されていますので、各例文に目を通すことでどのように作文すれば合格基準を超えるような経験記述となるかが理解できるかと思います。
あとは例文の文書構成に合わせて自身の工事の経験を書けば問題ないです。
ただし、参考書の例文をそのまま丸パクリするのは止めましょう。参考にするのはあくまでも「文章構成」であって文章そのものではありません。丸パクリした結果、それが見破られて不合格になったら目も当てられません。
なお、私が受験したとき(H26年度)は前述の学科試験の参考書に実地試験の経験記述問題以外の解説も含まれていたのですが、平成28年度からは学科試験と実地試験の参考書が完全に二つに分かれて販売されているようです。
したがって、実地試験の経験記述以外の対策を行うためにこちらの実地試験の参考書も合わせて購入した方が良いかもしれません。
過去問(学科試験・実地試験)
過去問5年分(不安なら10年分?)と解答&解説がまとめられたものが売っていますのでそれらを利用します。参考書と同様に解説が詳しいものを選び、解答しか載っていないものは避けるべきです。
また、過去問題集は
- 5年分の過去問が前から順番に掲載され、末尾に解答&解説が掲載されているもの
- 見開きの左側のページに問題が掲載され、右側のページに解答&解説があるもの
- 問題のページの下部に上下逆さに解答が書いてあり解説は末尾に掲載されておりもの
など、ものによって問題・解答・解説の記載方法が異なります。色んなタイプの参考書がありますので、自分で使いやすいと思うものを選ぶと良いと思います。
私が使用した過去問題集の最新年度版は以下のものです。
過去問5年分の学科試験と実地試験の過去問題集で解説も結構詳しいですし、本体冊子(過去問)から解答・解説を別冊子として切り離せるため問題文と解説を読み比べるのが非常に楽です。(1冊に過去問・解答・解説が全てまとめられているタイプだと、問題と解説を交互にめくって読まなければならないので結構大変だと思われます。)
予想問題集・模擬試験
私は利用していませんが、講習会や通信教育などを利用するならば、テキストとして参考書の他に予想問題集や模擬試験問題集などが配布されるはずです。もし、
個人的には「予想問題」や「模擬試験」のよりも「過去に実際に出題されている過去問」に優先して取り組むべきだと思いますが、突然試験の傾向が過去問とガラッと変わってしまう可能性があることも考えると、色々なパターンの問題に慣れておくために勉強しておくのはアリだと思います。