軟弱地盤対策は、学科試験だけではなく午後の実地試験でも出題されることが多いため、ただ単に覚えるだけでなく記述もできるレベルで準備しておきたいところです。
軟弱地盤対策工の種類を覚える
- 表層処理工法(サンドマット工法など)
- 載荷重工法(盛土荷重載荷工法など)
- バーチカルドレーン工法(サンドドレーン工法など)
- サンドコンパクション工法
- 振動締固め工法
- 固結工法(薬液注入工法など)
- 押え盛土工法
- 置換工法
といった工法の名称・具体的な工法・特徴などを覚えなければなりません。
学科試験・実地試験ともに過去問5年分を2~3周すれば頻出の工法がわかってくるはずなので、参考書の当該工法に線を引いたりするなどして目立つようにしておくと、試験直前の見直しにも役立ちます。上記の一覧で括弧内に記載した工法は平成21~25年度の過去問によく出てきたものです。
ただし、上記だけを覚えても試験に完璧に対応できるわけではないのできちんと勉強するようにして下さい。
過去の試験の出題傾向
過去の試験では工法の名称を回答する問題が出題されていますが、以下の問題は平成21年にも選択肢の並び順を変えただけの問題が出題されています。このような問題は今後も出題される可能性が高く、過去問をやっていればタダで1点を確保できるボーナス問題のようなものです。
軟弱地盤改良工法のうち、表層処理工法に該当するものは次のうちどれか。(平成25年 問題4)
- ウェルポイント工法
- 抑え盛土工法
- 薬液注入工法
- サンドマット工法
※正解は4
また、各工法の特徴を説明する文章の中から間違っているものを選択する問題が平成22~24年度に出題されていることから、名称だけでなく工法の特徴もきちんと把握しておくことが重要だと言えます。
基礎地盤の改良工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。(平成24年 問題4)
- 置換工法には、軟弱地盤の全部又は一部を掘削して、良質な材料と置き換える掘削置換工法がある。
- 固結工法には、軟弱地盤の土粒子間に水ガラス系薬液を注入して、間隙水を固結させ、強さを増大させる薬液注入工法がある。
- 脱水工法には、パイプと孔壁との間にフィルター材を充てんし、水中ポンプなどで排水するディープウェル工法がある。
- 表層処理工法には、軟弱地盤上に敷砂を厚さ0.5~1.2m程度に敷設するサンドマット工法がある。
※正解は2